環境法専門弁護士座談会(第2回)

概要

機関紙『環境管理』の企画により、日本CSR推進協会(旧日本CSR普及協会)・環境法専門委員会所属の弁護士による座談会が開催されました。同誌2024年1月号から同年3月号までの連載で、その第2回目となります。

佐藤泉弁護士をはじめ、環境法分野の第一線で活躍される先生方から、実務に関する重要な論点をお話を伺い、大変有意義な機会となりました。

第2回目のテーマは「廃棄物と循環型社会」です。
関連する廃棄物処理法は「有価物か廃棄物か」などの従来型の論点に加えて、循環型社会を推進していく中で、新たな論点も生起しています

本連載が少しでも皆様の理解に役立つものとなれば幸いです。

今回も、一般社団法人産業環境管理協会様のご厚意により、校正原稿の掲載をお認めいただきました。
正式な論文については、機関紙『環境管理』2024年2月号をご覧ください。
◯機関紙『環境管理2月号』

マーケティングの視点から環境問題を考えてみる

上記連載は、環境法という「法律」というアプローチからのお話ですが、今や環境に関しては、世界的な最重要課題となっています。

わたしは、筑波大学のMBAにおいて、環境マーケティングの第一人者である、西尾チヅル教授のご指導の下、消費者行動論(社会心理学)の視点から、消費者がエシカル消費(人や環境に配慮する消費行動をいいます。)の仕組みを明らかにしようとしました。

端的に言えば、「エシカルブランドの代表であるパタゴニアや同様にトップ・ブランドであるナイキの製品を購入する人は、どこに目を付けて購入したのだろうか」という点について、アンケート調査を行いました。

その結果を分析すると、単に、性能や品質(本物感)だけではなくて、ブランドの環境への取組(エシカル性能評価)なども評価して、購買しているという特徴が見られました。

さらには、そうした環境(調査では、人・社会への取組や地域への取組も重要という結果が出ています。)への取組の評価が、ブランドとの結び付き(ブランド・リレーションシップ)をも強めるという結果も明らかになったのです。

法律問題だけでなく、マーケティングの視点からも環境問題を考えてみたい方は、以下の記事もご参照ください。

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