【はじめてのルールづくり(5)】ルールの種類⑴

なっちゃん

ルールって一言で言っても、「法律」や「条例」など、たくさんの種類がありますよね。

室長

今回からは、ルールの種類について見ていこう!

目次

ルールって、一言でいっても、、、

これまで、ルールと一口にいってきましたが、ルールにも様々な種類があります。

まず、ルールと聞いたときに、みなさんは、どのようなものを思い浮かべますか?

・テレビや新聞で良く取り上げられる、「憲法」でしょうか?
・民法や刑法といった「法律」でしょうか?
・それとも、みなさんの暮らしている街の「条例」でしょうか?
・詳しい方は、「政令」や「省令」などもあるよ!と言われるかも知れません。

これら、すべてがルールといえます。もちろん、ルール全体を指して「法律」と呼ぶこともありますが、「法律」もルールの一種類に過ぎません。

日本にあるルールの数

では、日本にどれだけのルールがあるのでしょうか。ここでは、国と地方自治体が定めるルールに絞ってお話をしていきます。
(例えば、会社であれば、「就業規則」、学校であれば、「校則」、ご家庭なら「◯◯家のお約束」など、様々なルールがありそうですよね♪)

国のルールに関しては、政府が運用する「e-GOV」では、9,123件が登録されています(「憲法」+「法律」+「政令」+「勅令」+「府省令」+「規則」の合計。2024年1月21日確認)。
https://elaws.e-gov.go.jp/registdb/

地方のルールに関しては、「条例Webアーカイブデータベース」によると、1,130,114件が登録されています(「条例」、「規則」、「要綱」などの合計。2024年1月21日確認)。
https://jorei.slis.doshisha.ac.jp/

国と地方を合計すると、9,123+1,130,114=1,139,237件と、100万件以上のルールの存在が確認できます。

市民の方に良く聞かれるベタな質問として、「弁護士さんは、『六法全書』をすべて暗記しているんですか?」というものがあります。
(「六法全書」は、そもそも業界では大変有名な「有斐閣」という出版社さんの書籍の名称なんです、っていう豆知識は置いておきます。)

そもそも、六法全書の最新版である令和5年度版で収録しているルールの件数は、809件で、そんな数のルールを普通の弁護士、特に私のレベルでは到底覚えることは不可能です。
(逆に、それだけ暗記できる能力があるのであれば、法曹界ではなく、もっと活躍できて、お金の稼げる分野に行かれた方が良いと思います(笑))。
https://www.yuhikaku.co.jp/six_laws/detail/9784641104839

ただ、弁護士は、そのルールの使い方(たとえ知らないルールであっても)の勘所を知っているに過ぎないのです。

ちょっと、横道にそれましたが、六法全書は、とっても分厚い(2分冊で片手じゃとても持てない!!)ですが、その収録法令ですら、上記ルール総数の0.07%に過ぎないのです。

こうした膨大なルールの関係性は、どのようになっているのでしょうか。次回は、このルールの関係性(効力関係)についてみていこうと思います。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

シェア頂けるとうれしいです。よろしくお願いします!
目次