最適な授業時間とは、どれくらいなのでしょうか?
文部科学省が小中学校の授業1コマの時間を柔軟化することを検討しているとのこと(朝日新聞Web版, 2024年12月25日10:00)。
現在は、学校教育法施行規則で、小学校「45分」、中学校「50分」を標準時間とするルールが定められています(同規則別表1及び2)。
学習指導要領では「各教科等のそれぞれの授業の1単位時間は、各学校において、各教科等の年間授業時数を確保しつつ、児童(生徒)の発達の段階及び各教科等や学習活動の特質を考慮して適切に定めるものとする。」とされていますから、各学校が1コマの時間を変更することが可能ではあります。
実際に、時間変更している東京都や横浜市の例もあるとのことです。他方で、文科省は学年ごとの授業の総時間数は減らさない方針とのこと。
そうなると、1コマの時間数を減らせば、コマ数を増やすか夏休みなどで授業時間を確保しなければならないことになります。
授業時間を定めるルールについては、これまで考えたことも無かったです。
果たして、1コマの妥当な時間はどれくらいなのでしょうか。何を基準に決めたら良いのでしょう。
科学的に学習効果が最も出る時間数で決まるのでしょうか。スケジュールの変更ともなれば、共働きが増えている保護者の事情にも影響するでしょう。
多くの学校でいろいろと試したくとも、学生にとってはその学年は一生に一度しかありません。
実験的な検証はどのように行うのでしょうか。難しい問題だと思います。
私も社会人として大学院に通っているのですが、1コマ105分です。
年々集中力が低下するおじさん学生にとっては、ちと辛いものがあることを告白しておきます。