先日,第二東京弁護士会創立100周年記念シンポジウム「プロボノ・公益活動における弁護士」に,パネリストとして参加させていただきました.
二部構成になっており,一部がプロボノ活動,二部が公益活動に焦点を当てたものです.
私は第二部に参加して,若手(ではもうないのですが)インハウスロイヤーが取り組む公益活動についてお話をさせていただきました.
第一部も,CALL4や国連で活躍された先生,日弁連で人権救済に取り組むなど,プロボノ活動を精力的に取り組んでおられる先生方の討論があり,興味深く拝聴させていただくとともに,刺激を受けた次第です.
第二部の話では,若手弁護士,特に,インハウスロイヤーが公益活動に取り組むためには,何より時間の確保が必要との課題が提示されました.
確かに,現在の弁護士事務所中心の委員会活動のタイムスケジュールでは,参加しづらいというのが正直なところです(加えて,会議の生産性も疑問とせざる得ないところがあります.).
かといって,ビジネスアワー以外の時間は,家庭や子育てなどで時間を割くことが難しいことから,今後は,よりフレックスな会務活動など柔軟な参加方法の在り方を検討していく必要がありそうです.
また,企業・組織側の理解が進んでいないことも一因で,弁護士会側でも企業・組織側に対して,理解を求め,公益活動の意義を分かりやすく伝える施策を実施していただくことも重要ではないでしょうか.
さらに言えば,インハウスロイヤーが,あえて公益活動に参加するほどの魅力あるメニューが果たしてあるのか.
実際に活動すると,人脈の形成や,業務のスキル向上,さらには,権利擁護など,お金では測れない質的充実などがありますし,企業・組織への還元は少なからず可能であると思われます.
私自身も,そうした魅力をもっと発信していかなければならないと思うところです.
最後に,今回,貴重な機会を与えていただいた運営のみなさまに,この場を借りて御礼を申し上げます.