マクドナルドは、「ハッピーセット」のオマケにポケモンカードを用意しましたが、転売目的などに利用され、本当に欲しい人に行き渡らなかったようです。
お店も混乱していたようで、店員さんも困ってしまったのではないでしょうか。顧客からのクレームも大きかったと思います。
令和7年の労働施策総合推進法(労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律)の改正により、カスタマーハラスメントに対して、事業主に雇用管理上必要な措置を義務付けるとともに、国の指針策定や、カスタマーハラスメントに起因する問題に関する国、事業主、労働者及び顧客等の責務が明確化されました。
法律では、カスタマーハラスメントを「職場において行われる顧客、取引の相手方、施設の利用者その他の当該事業主の行う事業に関係を有する者の言動であって、その雇用する労働者が従事する業務の性質その他の事情に照らして社会通念上許容される範囲を超えたものにより当該労働者の就業環境を害すること」と定義しています(法33条第1項)。
今回の改正では、「顧客等」(顧客、取引の相手方、施設の利用者その他の当該事業主の行う事業に関係を有する者)に対しても、「顧客等は、顧客等言動問題に対する関心と理解を深めるとともに、労働者に対する言動が当該労働者の就業環境を害することのないよう、必要な注意を払うように努めなければならない。」(法34条第5項)として、努力義務が定められています。
「お客様」なんだから何を言っても良い。そのような時代は、とっくに過ぎています。
こうしたことを法制化しなければならない社会になっているということでもあるようです。